本研究は、認知心理学実験を軸として遂行したが、その結果は発達心理学、進化心理学、生理心理学(美感、感情研究を中心とする脳科学、視覚科学)、臨床心理学、教育学(心理療法を含む)、哲学、建築やカラーコーディネータなどの実業家など領域を横断して活用、進展させることが可能である。色彩感情に関する研究は、未だ科学的な実証データの基盤が弱いため、本研究の頑強な色彩感情に関する結果は多様な領域の研究の進展に貢献すると考えられる。また、色彩感情研究というテーマで上記のような多領域が連携して研究を行う可能性も投げかける。すなわち、基礎研究分野と応用研究分野の連携へ貢献できる可能性がある。
|