心理学的手法・脳機能計測を用いて、味の印象を形成する感覚間協応(crossmodal correspondences)の研究を行った。感覚間協応とは、視覚・聴覚・味覚のような異なる感覚が結びつく現象である。本研究では、特に視覚・聴覚要素(商品名の発音)がいかに味の印象を形成するかについて研究を行なった。 視覚-味覚の感覚間協応については、形(丸形/尖形)と基本味の結びつきについて検討した。聴覚ー味覚の感覚間協応については、架空の商品名の発音(母音/子音)と基本味の結びつきについて調査した。結果として、実験参加者は特定の形・商品名の発音とや味を結びつけていることが明らかとなった。
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