複数ローリングシャッタカメラを用いたダイバーシティ受信の検討および実験評価を行った.ローリングシャッタカメラを用いた可視光通信では,データレートを向上できる一方で,不均一な輝度分布により,通信距離が制限される.この課題に対し,複数カメラから得られる受信信号を選択して復調することで通信性能の向上を図った.屋内静止環境において通信実験を行い,提案する複数ローリングシャッタカメラ(現状は2基)による選択受信手法と従来の単眼のカメラによる受信手法における通信性能の比較を行った.実験結果から,提案の複数カメラ受信は,単眼カメラ受信に比べて通信性能(ビット誤り率)を10^-1程改善しその有効性を確認した.
|