本研究では,金属層が露出している金属被覆プラスチックへのパルスパワーを用いた金属剥離処理の適用に関する研究を行った。処理対象には金属層が露出するように前処理を施したDVD-Rを使用し,パルス放電によって金属が剥離する際の剥離特性・電気的特性などを詳細に調査した。処理対象上に電極と金属層との間に空隙ができるように電極を配置し,パルスパワーを印加して電圧・電流波形や放電の様子,金属剥離後の表面状態を取得した。また,金属剥離処理における放電と衝撃波の様子を高速度カメラおよびシュリーレン法を用いて観測した。その結果,電極と金属層との間に空隙を設けることで効果的に金属が剥離されることが明らかとなった。
|