本研究では,動的に変化する工事現場状況に適応的に対応可能な危険推定マップを構築することを目的とした.動的に変化する工事現場に対応するため,本研究で注目したのは作業員の生体データである.監視カメラ等での観察ではオクルージョンの発生などの理由からカメラの位置やアングルを随時変更する必要が発生する場合があるが,作業員は動的に変化する工事現場状況に対応して動くため,動的に変化する工事現場状況への対応が可能となる.本研究では予備実験により注目する生体データを瞬目と心拍とし,VR実験と実際の歩行実験を通じて危険が抽出できることを確認した.その後マップを生成できることを確認し,手法の有効性を確かめた.
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