本研究では、空調や給湯などの建築設備、とりわけ建築設備設計を対象に、数理アルゴリズムを用いた最適化による設計業務の自動化を目的とした。建築設備設計では設計者による試行錯誤で実施されているが、多種多様なエネルギーシステムを検討する場合、業務時間の関係から検討対象となるシステム構成を限定せざるを得ない。そこで、設計条件に沿う多様なシステム組合せを自動的に計算し、その中から評価が高い組合せを複数提示することができれば、設計業務の補助になるだけでなく、省エネルギーや省CO2にも貢献できる。今回の研究成果によって、従来の経験則によった設計と比較して大幅な省コスト、省エネ、省CO2を実現した。
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