研究課題
研究活動スタート支援
本研究ではマウス前駆骨芽細胞(MC3T3-E1)を用い複数の3次元培養モデルを作製した。1)サイズ制御可能スフェロイド 2)旋回培養を用いたスフェロイド大量作製法 3)ディスク型Scaffold-free tissue。これらの3次元培養モデルは骨分化誘導剤なしの条件においても、従来の2次元培養法に比べて、短時間で骨細胞分化を誘導できた。また、本研究では生体に移植可能なレベルまで3次元培養モデルをスケールアップした。
組織工学
これまでゲルなどの人工物質を用いた様々な3次元培養法が報告されてきたが、これらの人工物質による移植後の拒否反応のリスクがあるのに対して、本研究では組織工学的手法を用いて細胞のみで構築される3次元培養モデルを作製した。さらに、前駆骨芽細胞の3次元化により骨細胞分化が短時間で誘導されることが明らかになった。本研究で作製された骨芽細胞由来3次元培養モデルは今後骨細胞のin vitroモデルとしての活用が期待され、さらに本研究により移植実験に応用可能なレベルまで3次元細胞組織体をスケールアップできた。