研究課題/領域番号 |
19K23802
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
立石 大 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 特任助教 (50846011)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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キーワード | HIV / Gag蛋白質 / MAドメイン / L-HIPPO / Lock-in and apoptosis |
研究成果の概要 |
本研究では、Lock-in and apoptosis法を用いた潜伏感染細胞の除去を目指し、L-HIPPOの結合様式の解明やプロドラッグ化の検討を行なった。まず、結合様式を調べるためL-HIPPOとMA蛋白質との結晶化条件を600種類ほど検討したが、L-HIPPOの結合が観察されなかった。現在、脂質キュービックフェーズ法での結晶化を行うため、ミリストイル化されたMAやGagの精製を検討中である。一方で、プロドラッグ化L-HIPPOを作成し、ウイルス放出抑制効果が確認されたことから、膜透過性の改善に成功した。現在、潜伏感染細胞に対する細胞死誘導能を調査中である。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多剤併用療法(ART)の導入によりHIV感染症は不治の病からコントロール可能な慢性疾患と捉えられるまでになった。しかしながら、現在の治療法では完治しないため一生薬を飲み続ける必要があり、その結果、副作用や合併症などが見られるようになった。実際に、多施設コホート研究によりHIV 感染者でART 治療群では、非HIV 感染者に比して約4 倍糖尿病の罹患率が高くなるという報告もある。HIVの完治が求められているが、本研究にて開発中であるLock-in and apoptosis法は、HIVの根絶に結びつくものと期待される。
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