研究課題/領域番号 |
19K23843
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平岩 宏章 名古屋大学, 医学部附属病院 循環器内科, 病院助教 (10844904)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
|
キーワード | 劇症型心筋炎 / リンパ球性心筋炎 / 免疫チェックポイント分子 / PD-1, PD-L1 / 活性化T細胞 / 予後 |
研究成果の概要 |
リンパ球性劇症型心筋炎(FM)は機序不明の致死的疾患である。本研究は、16人のFM患者を対象に、CD4、CD8、FoxP3、PD-1陽性T細胞数、心筋細胞におけるPD-L1の発現と心イベントとの関連を調べた。心臓イベントのあった患者のCD8陽性T細胞数やCD8陽性/CD4陽性T細胞比が有意に高く、PD-L1高発現群やCD8高値-PD-L1高発現群では生存率が低かった。また、CD8陽性T細胞とPD-L1の発現を組み合わせることで、心イベントのリスク層別化が可能であることが示唆された。本研究は、FM患者の予後を予測するための新たな知見を提供し、将来的に新たな治療戦略の開発に役立つことが期待される。
|
自由記述の分野 |
重症心不全
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ球性劇症型心筋炎(FM)は致死的な疾患であり、劇症化メカニズムや治療開発に対する社会的ニーズが非常に高い。本研究では、T細胞プロファイルおよび免疫チェックポイント分子であるPD-1およびPD-L1の発現に注目した。結果、FM患者のうち、CD8陽性T細胞数およびCD8陽性/CD4陽性T細胞比が高い群で予後が悪いこと、PD-L1高発現群やCD8高値-PD-L1高発現群で生存率が低く、CD8陽性T細胞とPD-L1の発現を組み合わせることで、予後層別化が可能であることを示した。本研究の結果は、FM患者の予後を予測するための新たな知見を提供し、将来的に新たな治療戦略の開発に役立つことが期待される。
|