川崎病の病態が全身の血管炎であることから、血管内皮細胞傷害で遊離される血管微小粒子(Endothelial microparticles (EMPs))に着目し、EMPsが川崎病罹患後に冠動脈が拡張する患者を予測する鋭敏なバイオマーカーとなり、川崎病罹患後の冠動脈病変を有する患者において急上昇するEMPsに内在する2種類の特異的なmicroRNA(microRNA-145-5p, microRNA-320a)を同定した。さらに、in silico解析および単球/マクロファージの細胞実験において、この2種類のmicroRNAが川崎病急性期の冠動脈病変の形成に重要な役割を果たすことが示唆された。
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