研究課題
研究活動スタート支援
ヒト腸上皮における新たな細胞内蛋白分解系である「UBD依存的UBL-PSM系」について、iTRAQ法により標的候補となる62種の蛋白を同定した。また免疫沈降法によりUBDと結合する蛋白としてp62蛋白を確認したほか、2つの候補分子を併せて同定した。これら結果より、ヒト腸上皮細胞に於いて炎症環境で発現誘導される分子UBDは、複数の標的分子を有する可能性が明らかとされた。
消化器内科学
今回の結果より、ヒト腸上皮細胞に於いて炎症環境で発現誘導される分子UBDは、複数の標的分子を有する可能性が示された。同標的分子群の蛋白分解制御を介し腸上皮機能を調節するという新たな炎症性腸疾患の病態の可能性も提示した。標的分子のさらなる探索等を通じ、炎症性腸疾患における「UBD依存的UBL-PSM系」の理解が一層進展し、新規治療法の開発につながることが期待できる。