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2020 年度 研究成果報告書

鼻腔検体を利用したアルツハイマー病早期診断法(リキッドバイオプシー)の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K24029
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

中村 圭吾  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50848380)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 嗅上皮 / アルツハイマー型認知症 / アミロイドβ / リン酸化タウ蛋白 / タウ蛋白 / 鼻腔洗浄液
研究成果の概要

アルツハイマー病は進行性の認知機能障害を特徴とする疾患である。現在行われている対症療法はより早期から治療を開始するとある程度の効果が得られるため、早期診断することが重要である。脳神経のうち唯一外界にさらされる嗅神経が鼻腔の天蓋に嗅上皮として存在する。若年性アルツハイマー病患者の剖検組織を用いた検討では、脳組織だけでなく嗅上皮にもアルツハイマー病特異的なバイオマーカーが存在することを確認した。また、非認知症患者の鼻腔洗浄液には総タウ蛋白が比較的高濃度で含まれていた。これらの結果から、鼻腔検体を用いてアルツハイマー病を早期に非侵襲的に診断できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー病の診断のための検査として、画像診断法や髄液検査があるが、実施可能な検査施設が限られる上に、患者にとっては侵襲が大きい検査である。より簡便で侵襲の少ない検査が鼻腔検体で可能となればその臨床的意義は非常に大きい。また、アルツハイマー患者の脳組織での変化は発症の10-20年前から既に始まっているとされる。発症前に頭蓋内の変化を嗅上皮を介して鼻腔でとらえることができれば、早期に治療を開始することが可能となり、その社会的意義は大きい。

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公開日: 2022-01-27  

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