胎児発育不全や妊娠高血圧腎症患者の赤血球と同疾患の関連について研究を行った。まずはマウスモデルを用いて、赤血球特異的にENT1が欠損しているモデルマウスを作成し、赤血球内での代謝産物に注目することで、赤血球の酸素運搬能を定量的に評価し、疾患との関連を検証した。すると、赤血球の酸素運搬能が同モデルマウスにおいて低下していることが示され、胎盤内におけるアミノ酸トランスポーターの発現も低下してており、これにより胎児発育が阻害されることが示された。同研究を人に応用して、胎児発育不全や妊娠高血圧腎症と赤血球との関連を研究した。
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