本研究では、若年成人において睡眠検査室での2夜連続のポリソムノグラフィ検査を行った。そして睡眠時ブラキシズム(SB)の重症度診断を行い、日間変動による診断への影響を検証した。その後に、重症度の高い群において、咀嚼筋活動の変動と睡眠との関連性を調べた。その結果、第一夜効果によりSBと関連のあるリズム性咀嚼筋活動(RMMA)が減少することが明らかとなり、重症度診断のための日数には配慮が必要である可能性が示唆された。また重症度の高い群では、RMMAの日間変動が大きく、その変動には睡眠の質の低下に伴って増加する覚醒よりも、睡眠周期に伴って発生する覚醒の影響が関与することが明らかとなった。
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