本研究では各種色素の効果を検討し,薬剤関連性顎骨壊死(MRONJ)に対する新規術中感染検出液の開発をした.まず,5種類の色素を用いた予備実験をラットMRONJモデルで実施した.無染色群,アシッドレッド・ブリリアントブルー・フロキシン・メチレンブルー・ローズベンガル群での視覚的定量評価と組織学的評価から,ブリリアントブルーとフロキシンを選択した.次にControl,未染色,ブリリアントブルー,フロキシン群に分け,各染料を塗布し,骨削合した.骨削合8週間,軟組織評価・組織学的分析・マイクロCT分析を行った.その結果,フロキシンは手術中に壊死した骨と正常な骨の部分を区別できることが分かった.
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