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2020 年度 研究成果報告書

末梢血単球を標的としたゾレドロン酸の新規骨吸収抑制メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K24103
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関昭和大学

研究代表者

頌彦 玲子 (瀧本)  昭和大学, 歯学部, 助教 (00848898)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
キーワードビスホスフォネート / ゾレドロン酸 / 破骨細胞 / 炎症性サイトカイン
研究成果の概要

ゾレドロン酸(ZOL)は、ヒト末梢血単核球中のCD14+単球における破骨細胞(OC)分化抑制転写因子IRF8の発現を誘導した。ZOLは、ヒト単核球の存在下、γδT細胞に依存してRANKLによるCD14+単球のOC分化を抑制した。ZOLは、末梢血単核球のγδT細胞を含む細胞群由来の液性因子を介してCD14+単球の破骨細胞分化を抑制すると考えられた。ヒト末梢血単核球をZOLで処理したところ、γδ T細胞依存的に、TNF-α、IL-6、IL-1β、IFN-γの発現が上昇した。ZOLによるOC分化抑制にIFN-γが関与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

口腔外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ZOLを含め、ビスホスフォネート製剤は、成熟破骨細胞に選択的に取り込まれ、その機能阻害・細胞死誘導により骨吸収を抑制する。本研究で我々は、ZOLがヒト末梢血単球の破骨細胞分化を抑制することを見出した。ZOLによる単球の破骨細胞分化抑制の機序として、単球におけるIRF8の発現誘導が示唆された。また、ZOLは末梢血単核球に作用し、IFN-γを含め種々のサイトカイン産生を高めることが示された。これは、骨吸収抑制剤ZOLの新しい作用機序と言える。

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公開日: 2022-01-27  

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