研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、再発性転移性頭頸部扁平上皮癌患者から樹立したOLC-01細胞を用いて、微小管阻害薬(エリブリン、パクリタキセル、ビンブラスチン)、分子標的薬(セツキシマブ、ニボルマブ)に対する感受性について検討を行った。その結果、エリブリンはパクリタキセルやビンブラスチンよりも感受性が高く、エリブリン処理することによりセツキシマブやニボルマブの感受性が高まることがわかった。
口腔癌
再発性転移性頭頸部扁平上皮癌に対する薬物治療は、手術療法や放射線療法とともに集学的治療の一環として行われてきたが、近年その役割は大きくなってきている。しかし、薬物療法が有効である患者は一部に限定され、新たな治療薬の開発が望まれている。本研究で使用する薬剤はいずれも臨床での使用がすでに承認されていることから、良い結果が得られれば、迅速に新しい医師主導の臨床研究へと移行でき、新薬開発コストが大幅に削減され、臨床で使用されるまでの時間が大幅に短縮される可能性がある。