関節リュウマチや歯周病などに認められる炎症性の骨破壊、ならびに骨粗鬆症など加齢に伴う骨吸収は、患者のQOLを著しく低下させるため、活発な研究が行われている。機械的刺激は、骨芽細胞のみならず骨表層で骨吸収を担う破骨細胞にも負荷される。我々はこれまでに、持続的な圧迫力が破骨細胞に対し促進的に働くことを明らかにした。本研究では、圧迫力が破骨細胞による骨芽細胞の機能調節に及ぼす影響について調べた。これにより持続的な圧迫力が、破骨細胞におけるSema4Dの発現の減少を介し、骨芽細胞に対して促進的に影響することを明らかにした。これにより持続的な圧迫力が骨代謝を促進する可能性が示唆された。
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