研究課題/領域番号 |
19K24210
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
岸 知輝 杏林大学, 保健学部, 助教 (80845123)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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キーワード | 特定健診 / 潜在クラス分析 / 睡眠 / レセプト |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,職域従業員の睡眠について,睡眠で休養が十分とれているか否かを生活習慣も含めて類型化し,睡眠に関する保健指導への提言を行うことである。 特定健診の問診結果と検査結果を用いて,潜在クラス分析を行い,探索的に類型を行ってきた。今年度,主に時間を要した点は,分析に用いる変数の検討であった。モデルの適合度だけではなく,どの変数を用いれば保健指導を行う現場の保健師が理解しやすいかを意識しながら,分析に含める変数の検討を続けてきた。 検討の結果,分析に用いる変数として,問診結果からは「睡眠で休養がとれているか否か」「飲酒頻度」「行動変容ステージ」,検査結果からは「BMI」「血圧(高血圧,高血圧予備群,正常値)」を用いることとした。これらの変数を潜在クラス分析に投入し分析を行ったところ,職域従業員は,6つのクラス(①毎日飲酒・高血圧クラス,②生活習慣改善維持期クラス,③生活習慣改善無関心クラス,④肥満・高血圧クラス,⑤生活習慣改善関心期クラス,⑥肥満・高血圧・生活習慣改善関心期クラス)に類型できる可能性が示された。 これらのクラスの中で,睡眠に関して特徴のあるクラスを抽出し,そのクラスに属する確率の高い従業員の受診行動について分析を行った。分析中ではあるが,受診行動につながっていない,注意が必要なクラスの存在が分かってきた。分析に用いる変数が定まったため,今後は学会発表,論文執筆を進めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
職域従業員を類型するにあたって,どの項目(変数)を用いて類型化するのが最も最適かを明らかにすることに時間を要した。 モデルの適合度だけではなく,保健指導を実際に行う現場の保健師が理解しやすい項目は何か,検討を続けてきた。
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今後の研究の推進方策 |
この程,モデルの当てはまりが良く,現場の保健師も理解しやすい項目が定まってきたため,引き続き解析を進め,学会発表・論文投稿の準備を進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
職域従業員を類型するにあたって,どの項目(変数)を用いて類型化するのが最も最適かを明らかにすることに時間を要した。モデルの適合度だけではなく,保健指導を実際に行う現場の保健師が理解しやすい項目は何か,検討を続けてきた。 そのため,当該年度で行う予定であった学会発表・論文投稿に遅れが生じてしまった。 この程,モデルの当てはまりが良く,現場の保健師も理解しやすい項目が定まってきたため,次年度では,学会発表・論文投稿の準備を進めていきたい。
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