研究課題/領域番号 |
19K24220
|
研究機関 | 有限会社自然医科学研究所(実証システム国際研究センター) |
研究代表者 |
横山 貴和子 有限会社自然医科学研究所(実証システム国際研究センター), 実証システム国際研究センター, 研究員 (80851443)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
キーワード | 神経性やせ症 |
研究実績の概要 |
予期せぬ事態に翻弄され、研究遂行もままならなかったという実状がある。研究準備が調い、あとは実施を待つのみという段階での倫理委員会での不受理に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、調査そのものの遅れのみならず、それまで既に実施されていた家族会そのものも中断という事態に追い込まれたため、研究は大幅に遅れている。 具体的には1年目では、倫理委員会を慶應義塾大学医学部で承認→東京歯科大学市川総合病院で迅速承認→河北総合病院で迅速承認という予定であったが、慶應義塾大学医学部では予定されていた倫理委員の事前審査において不受理を決めた。その影響により、他施設の倫理委員会諮問も遅れる結果となった。 幸い、本研究実施施設の1つである市川総合病院における2020年1月開催の倫理委員会で承認を得ることができ、ようやく研究開始となったが、その直後、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全ての研究が3月で休止に追い込まれるという事態となった。また、同時期に、同じく本研究実施施設である慶應大学病院と河北総合病院でも相次いでクラスターが発生したため、両者とも研究はやはり休止となっている。 そのため、その後の家族会をオンライン開催することとし、それらも含めた研究計画の修正申請を 2020年7月の市川総合病院倫理委員会で申請した。承認され次第、河北総合病院の迅速倫理審査委員会にも諮り、新しい研究計画に則って本格的に稼動させる予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述の事情により、唯一倫理委員会を通過した市川総合病院のみで8家族(患者と母親)の調査票回収を得た段階で研究は中断している状況である。研究計画の変更余儀なくされ、その承認待ち状態であるため、大きく遅れている状態である。 本研究の講師である濱中氏が80 代と高齢であることもあり、感染リスクを避けるため家族会自体はオンライン開催で実施しているが、厳密に言えば、それが本研究と認められるためには、倫理委員会での修正申請を通過した後ということになるが、倫理委員会が再開された2020年7月にその修正申請をしている。
|
今後の研究の推進方策 |
上述の通り、オンラインでの家族会が実施されており、今後も続けていく予定である。一度、不承認となった慶應大学への倫理申請は、将来の前向き研究を念頭におきつつも1年での横断研究として倫理申請し、さらにそこで得られた横断研究の結果を踏まえて、次年度のフォローアップ研究として再度倫理申請という形で再申請を予定している。 しかし、全体として新型コロナ感染症の広がりの状況によっては、縦断研究から横断研究に計画変更をしてプロペンシティスコアを用いた解析を実施する、もしくは1年の期間延長等を検討する可能性もありうる。
|