研究課題/領域番号 |
19K24301
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 関西医科大学 (2022) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2019-2021) |
研究代表者 |
福島 卓矢 関西医科大学, リハビリテーション学部, 助教 (50779535)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 食道がん / サルコペニア / 身体活動量 / 栄養 / 運動療法 / 栄養療法 / がん |
研究成果の概要 |
本研究では,まず食道がん患者の術前筋機能障害に影響する因子を検証した結果,身体活動量と栄養がkey factorであることが明らかとなった.そして,筋機能障害に対して術前補助化学療法中の運動指導は機能改善に有効な可能性が示された.さらに,運動指導を行っても低身体活動量の症例が一定数存在し,生命予後にも影響する可能性が明らかとなった.一方で,HMBによる栄養療法との介入効果の検証については,繰り返し検討を重ねたが,COVID-19の影響もあり,介入研究への進展が行えず,今後の課題として残った.
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自由記述の分野 |
リハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに食道がん患者が呈することの多い術前筋機能障害の要因を検索した報告はなく,介入の糸口を掴んだ本研究成果は新規性が高いと言える.現在の周術期リハビリテーションの中でもprehabilitationに代表される術前リハビリテーションの必要性が高まる一方で,マンパワーや体制の未確立が介入の大きな阻害因子となっている.本研究で示した運動指導による筋機能への効果は学術的側面のみならず実装可能性が高いという点において社会的意義は高く汎化性も兼ね備えていると考えられる.
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