研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
日本の「総合的な探求の時間」や韓国の「創意的体験活動」に関して日韓両国で質問紙調査を実施し、現状と課題の把握に努めた。またそこで得られた知見をもとに国際シンポジウムを開催して意見交換を行った。次に上記の「時間」と「活動」で使用する文理融合型授業カリキュラムとして3つのテーマを設定し、メンバー間で定期的に研究会を開催して各回の授業案を検討し、それぞれ30回分の系統的な授業開発を行った。そしてこれら3つのテーマの授業案をまとめた『日韓の相互理解促進のための授業案集』を刊行した。また、これらの授業案のいくつかを実際に日本、韓国、台湾の学校で実践して改善を行った。
比較国際教育学
従来、日本や韓国では高大接続に関してカリキュラム上の接続の重要性が指摘されながら、大学入学者選抜のみにその機能を担わせてきた。そのため、高等教育では今後予測される社会構造の大きな変化の中で、自然科学・人文社会科学の学際的研究やグローバル化への対応が強く求められている。ただし学際的な学部や大学院は近年徐々に開設されてきているものの、それに対応した中等教育におけるカリキュラム開発はほとんど進んでいない。そこで本研究は、日韓共同で東アジアにおける高大接続を促す系統的な文理融合型カリキュラムを開発を行った。