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2023 年度 研究成果報告書

マルチアナライザー冷中性子分光による磁気準粒子の非相反性とトポロジカル保護の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0069
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分13:物性物理学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 卓  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (70354214)

研究分担者 浅井 晋一郎  東京大学, 物性研究所, 助教 (00748410)
奥山 大輔  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (30525390)
益田 隆嗣  東京大学, 物性研究所, 准教授 (90313014)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2024-03-31
キーワード冷中性子分光 / マルチアナライザー / 磁性準粒子 / 非相反性 / トポロジカル保護
研究成果の概要

近年マグノン・スピノン・トリプロン等に代表される磁気準粒子がスピン流運搬の観点から再び脚光を浴びている。本研究ではこれら磁気準粒子の分散関係の効率的な測定を可能にするため、米国ブルックヘブン国立研究所および米国オークリッジ国立研究所の研究者と共同で高効率マルチアナライザー分光法の原理検証を行い、その実証に成功した。また、実際に種々の磁性体の磁気励起等を測定することによりマグノンやスピノン励起における非対称磁気分散の起源解明や種々の新物質に対する磁気相互作用決定等に成功した。

自由記述の分野

磁性・中性子散乱

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の最も大きな成果は高効率マルチアナライザー分光法の原理実証に成功したことである。中性子非弾性散乱は磁性体の磁気励起分散のみならず、種々の凝縮系物質の性質解明に非常に重要なツールであるが、これまで世界的に見ても実験が限られた施設でしか行えず、また、これに関連してビームタイムが慢性的に不足している状況が続いており、研究進展への大きな制約となってきた。本研究で提案するマルチアナライザー分光法はこのような状況を改善すると考えられるためその意義は大きい。また、本研究で明らかになった種々の磁気準粒子分散はスピン流運搬の観点からは重要な情報であり将来の応用に向けた基礎的な知見としての意義は大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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