研究課題/領域番号 |
19KK0183
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大保 和之 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70250751)
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研究分担者 |
富澤 信一 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00704628)
鈴木 絢子 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (00770348)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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キーワード | 幹細胞 / エピジェネティクス / 精子形成 |
研究成果の概要 |
精子幹細胞は、不完全な細胞分裂により細胞間橋が存在した分裂様式をとる。それ故、1個の精原細胞のみが幹細胞で、2個以上繋がった精原細胞は幹細胞活性を喪失した前駆細胞と考えられてきた。その一方でゲノムワイドな遺伝子発現解析の進捗やマーカースタディーにより、未分化な精原細胞の不均一性が具体的に示され始めた。本研究では、最新の包括的シングルセル解析であるscNMT法を海外から取り入れ、未分化精原細胞の実態解明に応用した。また、H3K4のメチル化酵素群の存在が報告されている。これらの分子群の未分化精原細胞における機能解析を、これら分子群を網羅的に遺伝子改変している海外のグループとの共同研究にて行った。
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自由記述の分野 |
発生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の研究領域は、欧米中国との格差が広がっている。特に次世代シークエンサーの出現後、ゲノムワイドにヒストンやDNA修飾、遺伝子発現の情報が入手可能となり、エピゲノム研究が急速に進歩を遂げた。さらに少ない材料からのエピゲノム解析も急速な進歩を見せている。しかし、日本は、この流れに遅れを取っていることは否めない。そこで、最先端のシングルセルマルチオミックス研究と、ES細胞を材料にH3K4me3修飾を中心に精力的な研究を行っている高い研究レベルをもつグループとの国際共同研究を行い、その成果を私どもが長年行っている精子幹細胞研究に反映させ、より高いレベルの研究へと結びつけた。
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