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2023 年度 研究成果報告書

野生由来マカク類のサルマラリアの網羅的解析と宿主特異性を規程する宿主因子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0205
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

岡本 宗裕  京都大学, ヒト行動進化研究センター, 教授 (70177096)

研究分担者 桂 有加子  京都大学, 霊長類研究所, 助教 (00624727)
川合 覚  獨協医科大学, 医学部, 教授 (70275733)
案浦 健  国立感染症研究所, 寄生動物部, 室長 (90407239)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2024-03-31
キーワードサルマラリア / タイ / カニクイザル / ハマダラカ / タイ国立霊長類研究所 / ナノポアシーケンシング / ddPCR / 宿主特異性
研究成果の概要

タイ国立霊長類センターがこれまで実施した調査で、ある寺院周辺のカニクイザルがPlasmodium cynomolgiに高率に感染している事が判明していた。そこで、同センターの定期健康診断の際、この寺院周辺に由来するサルを中心にサンプルを採取した。サンプルはMinIONを用いてタイで分析する予定であったが、コロナウイルス流行により十分な実験が実施できなかったため、タイの共同研究者に分析を依頼し現在分析中である。また、同寺院周辺で採集したハマダラカについて遺伝子検査によるマラリア感染の有無を調べたところ、通常のPCR法では検出できなかったが、ddPCRによって感染蚊を確認することができた。

自由記述の分野

Molecular Parasitology

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、ヒトのマラリアは4種とされていたが、近年サルマラリア原虫によるヒトの発症例が多数報告されていおり、野生ザルのサルマラリア原虫の感染状況の把握は喫緊の課題である。本研究では、野生由来マカク類に寄生しているサルマラリア原虫を網羅的に調べるとともに、宿主特異性を規定する宿主側の遺伝的要因を特定する。また、検出された各種サルマラリア原虫を分離・凍結保存することにより、モデル作出を含めた今後の実験に利用できる資源を確保する。さらに本研究を通して、我が国の研究者がマラリアに限らず医学・薬学分野のサル類を用いた共同研究を、同霊長類センターにおいて実施できる研究環境を構築する事ができる。

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公開日: 2025-01-30  

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