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2022 年度 実施状況報告書

筋衛星細胞nicheを標的としたサルコペニア病態解明と克服策の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0254
研究機関豊橋創造大学

研究代表者

後藤 勝正 (山下勝正)  豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (70239961)

研究分担者 江川 達郎  京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (00722331)
横山 真吾  豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (30706859)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2024-03-31
キーワードサルコペニア / niche / 筋衛星細胞
研究実績の概要

健康長寿を目指して運動が推奨されている。特に、運動器である骨格筋の機能の維持向上が重要な課題であるのは言うまでもない。一方、加齢に伴う骨格筋量と機能の低下(サルコペニア)に対する適切な運動処方は未確立であり、早急に解決が望まれている。しかし、サルコペニア発症機構は未解明であるだけでなく、運動刺激の増減に応じた骨格筋可塑性(肥大や萎縮や再生)の分子機序の全貌も明らかでない。サルコペニアを克服し、健康寿命の延伸を実現する運動を実施するためには、骨格筋可塑性の分子機構の解明は必須である。そこで本研究は、骨格筋細胞における運動刺激受容機構として筋衛星細胞と運動神経細胞・神経筋接合部のニッチに着目し、加齢に伴うこの空間的相互作用の変容によるサルコペニア発症メカニズムを解明し、運動効果増強によるサルコペニア克服策確立のための知的基盤形成を目指すことを目的として、米国ミネソタ大学との国際共同研究として5か年計画で実施される。2021年度は、その4年目にあたり、ミネソタ大学にて遺伝子改変動物を用いた実験を実施することを当初の計画とした。筋衛星細胞特異的Pax7遺伝子により発現する赤色蛍光強発現遺伝子tdTomatoと運動神経細胞に特異的なThy1遺伝子に緑色蛍光遺伝子YFPを導入したレポーターマウスを用いた運動刺激増加モデルおよび除神経モデル実験をさらに推進した。2年間のコロナ禍の影響により実験計画に遅れが出ていたが、今年度は、2度にわたりミネソタ大学への渡航が可能となり、研究計画の遅れを取り戻すことができた。現在、遺伝子改変動物実験で得たサンプルの解析を行っている。また、ミネソタ大学でも一部サンプルの解析が順調に進んでいる。次年度は、5年改革の最終年度となるが、必要な追加実験や解析の準備を進めている。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度は3年振りに渡航が可能となり、ミネソタ大学での実験を2度にわたり実施することができた。これにより、2年間のコロナ禍による研究計画の遅れを取り戻すことができた。したがって、おおむね順調に進展している状況に回復させることができたと考えている。

今後の研究の推進方策

2022年度にミネソタ大学で実施した遺伝子改変動物を用いた実験の解析を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

国際共同研究先である米国への渡航計画に変更が生じたため。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] University of Minnesota Medical School(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Minnesota Medical School
  • [雑誌論文] Skeletal Muscle Denervation: Sciatic and Tibial Nerve Transection Technique2023

    • 著者名/発表者名
      Goto Katsumasa、Ohashi Kazuya
    • 雑誌名

      Methods in Molecular Biology

      巻: 2460 ページ: 217~225

    • DOI

      10.1007/978-1-0716-3036-5_16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Responses of neuromuscular properties to unloading and potential countermeasures during space exploration missions2022

    • 著者名/発表者名
      Ohira Takashi、Kawano Fuminori、Goto Katsumasa、Kaji Hiroshi、Ohira Yoshinobu
    • 雑誌名

      Neuroscience & Biobehavioral Reviews

      巻: 136 ページ: 104617~104617

    • DOI

      10.1016/j.neubiorev.2022.104617

    • 査読あり
  • [学会発表] 新規運動抵抗性因子としてのメチルグリオキサールの可能性2023

    • 著者名/発表者名
      Egawa, T., Ogawa, T., Kido, K., Yokokawa, T., Goto, K., Hayashi, T.
    • 学会等名
      日本生理学会 第100回記念大会
  • [学会発表] Abnormal differentiation of C2C12 myoblasts due to low expression level of ryanodine receptor 32023

    • 著者名/発表者名
      Ito, R., Yokoyama, S., Ohashi, K., Hagiwara, A., Takeo, Y., Egawa, T., Asakura, A., Goto, K.
    • 学会等名
      日本生理学会 第100回記念大会
  • [学会発表] 胃-骨格筋間コミュニケーションの可能性-胃抑制性ペプチドによるC2C12筋管細胞の自動拍動-2022

    • 著者名/発表者名
      後藤勝正,横山真吾,大橋和也,萩原ありさ,青島惠,伊藤理香,江川達郎,朝倉淳
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会大会
  • [学会発表] 胃抑制性ペプチドはマウスヒラメ筋の廃用性筋萎縮ならびに速筋化を軽減する― 蛍光免疫染色を用いた検討 ―2022

    • 著者名/発表者名
      横山真吾,大橋和也,萩原ありさ,伊藤理香,後藤勝正
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会大会
  • [学会発表] 糖化ストレスは物理的負荷に伴う筋細胞膜損傷を増幅させる2022

    • 著者名/発表者名
      江川達郎,小川岳史,木戸康平,横川拓海,後藤勝正,林達也
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会大会
  • [備考] 豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学分野

    • URL

      https://sozo-ac.com/professor/goto_katsumasa/index.html

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公開日: 2023-12-25  

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