研究課題/領域番号 |
19KK0265
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
持田 陸宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (10333642)
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研究分担者 |
大畑 祥 名古屋大学, 高等研究院(宇宙), 助教 (70796250)
松井 仁志 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50549508)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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キーワード | 有機エアロゾル / 北方林 / 吸湿性 |
研究成果の概要 |
フィンランドのヒューティアラ森林ステーションで各季節に採取されたエアロゾル試料から得た抽出物に対するオフラインエアロゾル質量分析により、有機画分の大気濃度や炭素/酸素比などの化学構造の特徴を得た。また、同試料の水抽出物に対する吸湿成長測定により、水溶性成分の吸湿性パラメータを取得し、その吸湿性が有機物と硫酸塩の相対的な存在量に強く影響を受けていることを確認した。他地点のエアロゾル試料を対象とした取り組みも行い、都市エアロゾルの水溶性成分に対して、硫酸アンモニウム・水溶性有機物の濃度と表面張力の関係を得たほか、他のプロジェクトと連携し北海道の森林エアロゾルの特徴付けにも寄与した。
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自由記述の分野 |
大気化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見や今後の更なる解析で期待される知見は、北方林において植生から大気に放出されるガスから生成するエアロゾル(微粒子)が気候に影響を及ぼし、また逆に気候が植生に影響を及ぼすフィードバックの仕組みを理解する上で基礎となる知識を与えるものである。
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