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2023 年度 研究成果報告書

放射性56Mn微粒子による内部被ばくの放射線障害作用とそのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0266
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分63:環境解析評価およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

藤本 成明  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (40243612)

研究分担者 ムサジャノワ ジャンナ  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (30770432)
佐藤 斉  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90285057)
星 正治  広島大学, 平和センター, 名誉教授 (50099090)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2024-03-31
キーワード放射性微粒子被曝 / 内部被曝 / 原爆残留放射能 / 放射性マンガン
研究成果の概要

本研究では、原爆爆発時に生成した残留放射能の生物影響を明らかにするため、放射性56Mnをモデルとする動物曝露試験を実施した。カザフスタン国立核研究センターのバイカル1原子炉を用い中性子線照射によりMnO2微粒子を放射化して、ラットおよびマウスへ吸入曝露させた。吸入被曝の直接標的である肺の他、精巣、肝における生物影響を病理学的、分子生物学的に解析した。その結果、放射性56Mn粒子内部被曝の影響が、外部被曝より桁違いに大きいことを明らかにした。これらの結果は、原爆被爆影響において残留放射性微粒子が無視し得ない役割を果たしたことを示唆するものである。

自由記述の分野

内分泌放射線影響

研究成果の学術的意義や社会的意義

原爆被爆者の健康障害の評価は、これまで爆発時に放出された初期放射線による外部被曝を想定した線量評価システムに基づいて行われてきた。今回の研究成果は、被爆評価において残留放射能の影響(特に放射性微粒子の内部被曝影響)も考慮される必要性があることを示唆した。内部被曝影響については、β/γ核種による差、放射性微粒子の物理化学的性状の違いによる影響の差(特に臓器による差)など解明されるべき点も多く残されている。地震国では将来的に不可避であろう原発事故等による放射性微粒子被曝に備えるため、今後の継続した影響研究が必要不可欠である。

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公開日: 2025-01-30  

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