研究課題/領域番号 |
19KK0272
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
劉 庭秀 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70323087)
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研究分担者 |
戸敷 浩介 宮崎大学, 地域資源創成学部, 教授 (00542424)
大窪 和明 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (50546744)
佐藤 正弘 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (60622214)
眞子 岳 東洋大学, 国際共生社会研究センター, 客員研究員 (80633528) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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キーワード | 遊牧民 / 使用済みバッテリー / エネルギー貧困 / 再生可能エネルギー / ハイブリッド自動車 |
研究実績の概要 |
本年度は昨年に続き、遊牧民の再生可能エネルギーの導入とバッテリー使用実態の追加調査を実施した。この調査を通して、遊牧民のエネルギー使用量が増え続けている中、既存の太陽光パネルと鉛バッテリーの組み合わせによるエネルギー利用には限界があることを明らかにした。特に、遊牧民は再生可能エネルギーの発電及び蓄電システムに関する知識を持っていないため、一般的に使用している太陽光パネルの発電容量と鉛バッテリー蓄電能力が合わず、エネルギー消費効率が極端に低い。しかし、遊牧民も冷蔵庫や洗濯機などの利用を望んでいるため、既存の再生可能エネルギーシステムには限界がある。 これらの研究成果と含めて、最終年度の総括として東北大学で「国際セミナー(Sustainable Energy Development:Overcoming Energy Poverty)」を開催した。このセミナーにはIntegrayed Structure of Battery Module Equalizer and APDC for Recycling Batteriesを題として、モンゴル国立大学のTurmandakh准教授の招待講演を実施した。 本研究はモンゴル国の遊牧民のエネルギー貧困問題を解決するために、100~200Vの家電製品を使えるような発電・蓄電システムとして使用済みハイブリッド自動車用バッテリーの有効利用方法を探っていたが、ハイブリッド自動車用バッテリーの特性上、充電と放電を短時間で繰り返すため、鉛バッテリーのような利用が難しいことが分かった。但し、中規模以上の風力発電及び太陽光発電の蓄電池としての利用可能性を確認したため、今後、遊牧民に鉛バッテリーの代わりにリチウムイオンバッテリーが普及する場合、使用済みハイブリッド自動車用バッテリーの蓄電能力を平準化すれば、充電ステーションの蓄電池として利用できると考える。
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