研究課題/領域番号 |
20300012
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
角川 裕次 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80253110)
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研究分担者 |
増澤 利光 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50199692)
大下 福仁 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (20362650)
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キーワード | 分散アルゴリズム / 動的ネットワーク / センサネットワーク / 自己安定システム / 自己組織化 / 自己安定システム |
研究概要 |
本年度の研究では、動的な分散システム向け分散アルゴリズムを設計するための基礎的な理論の研究と、実際のセンサネットワークを用いた小規模な予備実験を行なうことでSelf-*性を有する分散アルゴリズムの実装に向けた準備を行なった。 動的なネットワークの例としてPeer-to-peerネットワークが挙げられる。本研究では参加ノードの変化が激しい場合でも最適な通信コストで目標オブジェクトを検索可能とするインデックス散布法を研究した。つぎに、障害が発生しても自律的に回復可能な性質を有する自己安定分散アルゴリズムに関して、本研究ではセンサーネットワークをモデルとして回復に要する時間の確率的な解析を行ない、その性能の理論的な保証を与えることに成功した。センサーネットワークではノードをグループ化して情報管理を行なうノードクラスタリングが重要といわれている。本研究では、自己安定性を有するノードクラスタリングを実際のセンサネットワーク実機に実装してその性能を評価した。その結果、十分な性能を有することを実証でき、次年度ではさらに規模を拡大して実証実験を継続する予定である。
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