研究課題/領域番号 |
20300272
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
佐伯 胖 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (60084448)
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研究分担者 |
苅宿 俊文 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30307136)
高木 光太郎 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30272488)
茂木 一司 群馬大学, 教育学部, 教授 (30145445)
植村 朋弘 多摩美術大学, 造形表現学部, 准教授 (50328027)
刑部 育子 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究所, 准教授 (20306450)
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キーワード | ワークショップ / 学習環境デザイン / ソフトウエア開発 / 質的研究法 / 認知科学 |
研究概要 |
参加体験型学習方法として注目されているワークショップに「アンラーニング」というこれまでにない概念を持込み、ワークショップの理論的な位置づけと、実践的な方向性についての指針を出し、ワークショップ活動に寄与する研究として2年目が終了して、次のような実績を挙げることが出来た。21年度は、前年度と同様、実践、理論、ツールの三つのWG毎に活動をしつつ、ほぼ毎月、研究会を開き、それぞれのWGが報告して、それを参加者が詳細に検討していった。実践WGは、月一回、キッズ・ワークショップを、東京大学福武ホールで展開しているNPOと協同して、研究的な視点を持ったワークショップを実践してきた。そこでは、月ごとのワークショップに、協同性、創造性、身体性などをテーマにオリジナルなワークショップを実践していき、ファシリテーションのテーマは、脱中心化として実践を重ねた。理論WGは、ワークショップの基本型として「F2LOモデル」を考察した。これは、ワークショップの関係性の最小単位として、一人のFacilitator、二人のLerner、そして、ワークショップの内容としてのObjectがあるという関係で、ワークショップにおける関係性の変化を学習としてとらえるようにしていくことを検討してきた。ツールWGは、映像によるワークショップ分析をめざして、ソフトウェアの開発に取り組んだ。ツール開発研究は、ワークショップ実践者の育成を支えることを目標に、「組織におけるコーディネーションの立場」「道具・空間などの設えと人の活動との因果関係を捉える立場」「理論・研究的意味を捉える立場」の3つの観点に着目している。またワークショップの録画記録を振り返ることから、「実践者が自ら意味を探る」ことを支援するソフトウェアの開発に取り組み、プロトタイプの作成まで実践できた。
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