研究課題
過年度の研究の蓄積の上に立って、本年度は主に重点研究領域「精神」--これは臨床現象学とも関連する--をめぐる研究が進められた。このテーマと研究目的に従って下記の企画が実施された。5月14日には、間文化現象学研究センターとの共催により、5月14日にオーストリアからミヒャエル・シュタウディグル氏を招待し、本プロジェクトメンバーおよび学内関係者とともに間文化現象学ワークショップを開き、翌15日には氏による間文化現象学講演会を開いた。6月28日には、間文化現象学研究センターおよび「暴力からの人間存在の回復研究会」との連携により、アメリカのロディー・リード、リサ・ブルームの両氏を招き間文化現象学講演会を開いた。本学研究推進政策による「映画『哲学への権利』上映会・討論会」を2011年2月25日に開催したが、本プロジェクトはこれに大きく協力した。同様の国際シンポジウム「間文化性と人文学」にも本プロジェクトは大きく協力した。他方、昨年度段階で計画されていたアレッサンドロ・サリーチェ氏の11月の講演会は、本人の職場移動によって中止となった。また、2011年3月24日に予定されていた第三回間文化現象学シンポジウムは、東日本大震災の影響により、海外招待研究者および国内の被災地の研究者に参加困難が生じ、中止・延期を余儀なくされた。これについては、状況の推移を見つつ、2011年度の第四回間文化現象学シンポジウムとともに開催したいと考えている。また、2011年度に招聘できなかったナタリー・ドゥプラズ氏についても同様である。継続的研究として、間文化現象学研究会を42回開催し、またメンバーを海外派遣した。成果については、5月に刊行された『現代思想』誌に「間文化現象学特集」が組まれ、その一部が公刊されたことが特筆されるが、それ以外の多くの機会でもメンバーの研究は公表された。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (26件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (25件) 図書 (10件)
同志社哲学年報
巻: 山形頼洋教授追悼特別号 ページ: 88-105
臨床哲学
巻: 12 ページ: 20-30
哲学と現代(名古屋哲学研究会編)
巻: 26 ページ: 6-19
高知女子大学紀要(文化学部編)
巻: 60 ページ: 57-69
ユリイカ
巻: 43-1 ページ: 89-99
Studia Phaenomenologica
巻: 10 ページ: 193-204
看護研究
巻: 44-1 ページ: 76-84
現代思想
巻: 39-2 ページ: 126-137
Phenomenology and the Cognitive Sciences
巻: 10-1(電子版) ページ: 1-16
UTCP Booklet
巻: 18 ページ: 141-158
Annales de phenomenologie
巻: 10 ページ: 163-176
大阪大学大学院人間科学研究科紀要
巻: 37 ページ: 117-134
文明と哲学(日独文化研究所:燈影舎)
巻: 3 ページ: 69-81
巻: 38-12 ページ: 94-109
臨床精神病理(日本精神病理・精神療法学会編)
巻: 31-3 ページ: 143-146
待兼山論叢(大阪大学文学会編)
巻: 45 ページ: 1-17
Chiasmi international
巻: 12(nouvelle serie) ページ: 327-339
巻: 38-7 ページ: 186-197
PHENOMENOLOGY 2010. Selected Essays from Asia and Pacific
巻: 1 ページ: 63-80
巻: 3 ページ: 150-160
実存の美学(実存思想協会論集)
巻: XXV ページ: 25-49
巻: 38-7 ページ: 86-99
巻: 38-7 ページ: 236-245
精神科治療学
巻: 25-12 ページ: 1627-1632
巻: 38-7 ページ: 51-67
巻: 3 ページ: 6-26