研究課題/領域番号 |
20320025
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
下原 美保 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (20284862)
|
研究分担者 |
加藤 哲弘 関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
乕尾 達哉 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (30164065)
石川 千佳子 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (10184483)
山崎 剛 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (70210391)
|
キーワード | やまと絵 / 日本美術交流史 / 日本美術史観 / 英の日本美術 / 米の日本美術 |
研究概要 |
【研究内容】下原(研究代表者)は、英におけるやまと絵コレクションの調査を大英博物館、V&Aで行い、アンダーソンの著作を中心に19世紀の英におけるやまと絵観について考察した。加藤(研究分担者)は主にアンダーソンとドレッサーによるコレクションの方針と分類法について資料調査を行い、博物学や当時の装飾理論との関係を“The Pictorial Arts of Japan"や“Japan:its architecture,art,and art manufactures"のテクスト分析等を通じて明らかにした。乕足(同)は英のNational Archivesにおいて、サトウに関する資料S之atow Papersの調査と撮影を行い、アストン和書目録の中で「素晴らしい挿絵」あるいは「拙い絵」などと評している絵を実見し複写した。石川(同)は、ケンブリッジ大學図書館所蔵の日本の画史書・画論を調査し、欧米における日本美術史観の形成に関わる基礎的な資料を得た。また、国内においても関係資料の収集を行った。山崎(同)は英・米の工芸コレクションを世界的視野で捉えるため、これまで継続してきた欧米での工芸品データを比較し日本美術コレクションの形成過程や作品の特徴を検討した。【報告会・ミーティング】1)情報交換会(2008.8.12研究代表・分担者全員・研究協力者渡辺〔雄〕)、2)米の日本美術に関する情報収集及びミーティング(2008.7.17・18下原・研究協力者村井ほか)、3)インターナショナル・ミーティングに関する打ち合わせ(加藤・石川・下原・研究協力者・渡辺〔俊〕)4)平成20年度報告会(2009.3.28研究代表・分担者全員ほか)【研究成果】コレクション形成時の英における文化的背景や、明治期日本における美術史学の制度的成立について、アンダーソンやモリソンらの著作・コレクションを中心に理解を深めた.
|