研究課題
基盤研究(B)
本研究は広義の御冠船踊り(大和へ帯同した芸能を含む)を近世琉球の自己表象と捉えた。江戸立(江戸上り)や薩摩上国において帯同される御座楽、唐躍、琉躍は王子使者が薩摩藩主に御膳進上する場で上演され、琉球の受容した中国文化が強調されるとともに、琉躍によって士族社会の民俗、風俗が示された。また冠船においては御冠船踊りを琉球の故事として中国に示す意図のあったことが冊封使に示される故事集の分析から判明した。
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