研究課題/領域番号 |
20330114
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
高坂 健次 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60027977)
|
研究分担者 |
古川 彰 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90199422)
渡邊 勉 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)
浜田 宏 東北大学, 文学研究科, 准教授 (40388723)
中野 康人 関西学院大学, 社会学部, 准教授 (50319927)
|
キーワード | 数理社会学 / 国際比較調査 / フィールドワーク / 主観的幸福 / グローバリゼーション |
研究概要 |
本研究課題の目的は、富のグローバル・レベルでの再分配と人々の主観的幸福の変動との関連をモデル化して再分配の効果を分析することにある。本研究課題は、(1)国際比較調査の再分析・検討を担当する計量班、(2)幸福観の記述、不平等化装置の発見を担うフィールド調査班、(3)不平等生成・変動メカニズムのモデル化を担当する数理モデル班、(4)最終的なシミュレーション・モデルを構築・分析するシミュレーション班、以上4班の有機的連携のもと遂行される。 今年度は、数理モデル・シミュレーションの領域では、これまで開発してきた再分配のシミュレーション・モデルの再検討ならびに、不平等・階層に関する理論モデルの検討を中心に研究を進めてきた。このために、数理モデル班独自の研究会を9月と翌3月に実施した。また、研究成果については、再分配シミュレーションの結果を、世界社会学機構大会にて報告した。さらに、日本国内の再分配モデルの成果を『社会学評論』誌上で発表した(研究協力者・石田淳による)。また、計量班では世界価値観調査など、既存の国際比較調査データの利用可能性について検討した。さらに、テキスト・マイニングなどのデータ分析手法を用いて、幸福感の構造についての検討を実施した。そして、フィールド班と計量班の合同で3月にネパールに赴き、さらなる調査に向けての予備的調査を実施した。 これらの研究の進捗を把握し、アイデアの共有を行うために、5月と翌1月の2回全体研究会を実施した。
|