研究課題/領域番号 |
20330125
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
岩田 正美 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50089968)
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研究分担者 |
杉村 宏 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (20113574)
岡部 卓 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (40274998)
圷 洋一 日本女子大学, 人間社会学部, 講師 (50331054)
岩永 理恵 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (60438166)
鳥山 まどか 法政大学, 現代福祉学部, 助手 (40459962)
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キーワード | 貧困 / 社会的排除 / 差別 / 生活最低限 / 社会福祉 |
研究概要 |
本年度は、予定通り次の二つを実施した。 (a)文献整理による理論研究 イギリスの最新の文献(ラウントリー財団報告書)に基づき、最低生活費の把握手法について検討した。特に、新たなマーケットバスケット方式の考え方、市民参加と専門家の知見を合体した作業スタイルについて議論を行い、日本での実施可能性について検討した。 (b)特定集団への簡易家計調査と生活調査(生活様式・社会関係等)の実施。予定では、プリテストを兼ねたごく少数への調査を計画していたが、フリーター労組、介護労組、NPOもやいの協力が得られ、稼働年齢期単身者(主に非正規労働、首都圏在住)を対象とした家計簿調査を11月(1ヶ月間)に実施した。その結果、52ケースの1ヶ月家計収支、および生活実態調査の回収がなされ、うち50ケースを有効票とした。調査結果データは、12月に合宿形式でコーディングを行った。合宿では、室住真麻子氏にも加わってもらい、家計簿集計に関する助言を得た。データ整理は1月いっぱい行った。 家計簿調査については入力を外注し、アンケート調査はアルバイト入力とすることを決め2月に実施した。3月までに入力、データクリーニングが終わり、単純結果が得られた。引き続き分析を行う予定である。 (c)2年目の本格的な家計簿調査にむけて、関係団体への依頼、日程調整を3月に行った。既存統計(全国消費実態調査、家計調査)の単身者分について、整理を行い、本研究による家計簿調査との比較検討のための集計フォームを検討した。
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