ヒートアイランド対策のためのPDCAデュアルサイクル支援システムの研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20360261
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 建築環境・設備
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 森山 正和 神戸大学, 理工学部・住環境デザイン学科, 教授 (70047405)
• 研究分担者: 竹林 英樹 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80304129) ; 田中 貴宏 広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30379490) ; 吉田 篤正 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60174918) ; 西村 伸也 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30189310) ; 鍋島 美奈子 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (90315979) ; 鳴海 大典 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 准教授 (80314368) ; 近藤 明 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20215445) ; 大澤 輝夫 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 准教授 (80324284) ; 宮崎 ひろ志 関西大学, 環境都市工学部, 講師 (50254462) ; 芝池 英樹 京都工芸繊維大学, 大学院・工芸学研究科, 准教授 (70187392) ; 西岡 真稔 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40287470) ; 榊 愛 摂南大学, 理工学部, 講師 (60581311)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 地球・都市環境

研究概要

PDCAサイクルの考え方をヒートアイランド対策に適用し、シミュレーションの活用システムを追加して、「PDCAデュアルサイクル支援システム」をWeb上に構築した。具体的には以下の通りである。
(1)ヒートアイランド対策手法を整理し、そのデータベースを構築した。
(2)メソ気象シミュレーションツールのWRF モデルを用いて、大阪地域のヒートアイランドのシミュレーションを行い、アセスメントに使用できる環境の構築を行った。
(3)ヒートアイランドの常時観測を大学や研究機関が協力して行い、観測値のデータベース化を行い、監視システムを構築した。
(4)システムの運用を開始し、アンケートやヒアリングによりシステムの評価を行い、改善点を明らかにしつつある。

研究成果

• [雑誌論文] 上空気象データを用いた風通しの改善によるヒートアイランド対策効果の考察 (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹林英樹
  • 雑誌名: 日本建築学会環境系論文集 660巻 ページ: 465-471
  • 査読あり
• [雑誌論文] メソ気象モデルWRFを用いた大阪地域のヒートアイランド現象に関する研究-潜在自然植生の概念を用いた都市化の影響評価- (2010)
  • 著者名/発表者名: 北尾菜々子、森山正和
  • 雑誌名: 日本建築学会環境系論文集 651 ページ: 465-471
  • 査読あり
• [雑誌論文] クールルーフの適正な普及のための簡易評価システムの検討(その2)パブリックベネフィット評価ツールの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹林英樹、近藤靖史, ほか
  • 雑誌名: 日本建築学会技術報告集 33巻 ページ: 589-594
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自動車を用いた移動観測による市街地気温分布調査-セミバリオグラムとクリギング補間による気温水平分布の分データベース初期画面気象観測値データベース画面観測点の詳細情報ダウンロードデータ選択画面周辺状況写真ダウンロードしたデータ析- (2009)
  • 著者名/発表者名: 鍋島美奈子,西岡真稔, ほか
  • 雑誌名: 日本建築学会環境系論文集 644巻 ページ: 1179-1185
  • 査読あり
• [雑誌論文] 上空気象データを用いた海風による気温低下効果の考察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹林英樹,森山正和
  • 雑誌名: 日本建築学会環境系論文集 643巻 ページ: 1099-1105
  • 査読あり
• [雑誌論文] 気候資源としての風の利用を目的とした街路形態と街路空間の風通しの関係の分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹林英樹,森山正和,三宅弘祥
  • 雑誌名: 日本建築学会環境系論文集 635巻 ページ: 77-82
  • 査読あり
• [雑誌論文] ヒートアイランド対策の要素技術と土地利用の改善-風土に適応した生活のための都市空間デザイン- (2008)
  • 著者名/発表者名: 森山正和
  • 雑誌名: 建築設備士 40 ページ: 2-6
• [雑誌論文] 都市熱環境監視に資する気象観測局の実態に関する調査研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鳴海大典,吉田篤正,鍋島美奈子,竹林英樹
  • 雑誌名: 日本建築学会技術報告集 27巻 ページ: 193-198
  • 査読あり
• [学会発表] 大阪地域の都市環境気候地図の作成方法に関する検討 神戸市域での気候分析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森山正和,田中貴宏, ほか
  • 学会等名: 日本建築学会大会
  • 発表場所: 富山大学
  • 年月日: 20100909-20100911
• [学会発表] 大阪地域における夏季の気象要素による人と建物への影響の地域特性に関する研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森山正和,田中貴宏, ほか
  • 学会等名: 日本建築学会大会
  • 発表場所: 富山大学
  • 年月日: 20100909-20100911
• [学会発表] Compact Eco-city Planning in Uraban Central Area by Alterration of Land Use Plan-Application to Osaka City- (2010)
  • 著者名/発表者名: 森山正和
  • 学会等名: International Workshop on Urban Climate Projection for better Adaptation Plan
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 20100602-20100603
• [学会発表] Countermeasures of urban heat island by the conversion of urban geometry using meso-scale meteorological model (2009)
  • 著者名/発表者名: 森山正和,田中貴宏, ほか
  • 学会等名: The 7th International Conference on Urban Climate
  • 発表場所: Yokohama
  • 年月日: 20090629-20090703
• [学会発表] The analysis of urban heat island based on the comparison between present and potential natural air temperature (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Moriyama, K.Nakaya, T.Tanaka
  • 学会等名: 5th Japanese-German meeting on urban climatology
  • 発表場所: Freiburg, Germany
  • 年月日: 2008-10-06
• [図書] ヒートアイランド対策 都市平熱化計画の考え方・進め方 (2009)
  • 著者名/発表者名: 水野稔, ほか
  • 総ページ数: 209
  • 出版者: オーム社