動的照射環境下で形成されたマトリクス欠陥の組織評価

2010 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 20360420
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 原子力学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 渡辺 英雄 九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (90212323)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2011
• キーワード: 原子炉圧力容器 / 高経年化 / 軽水炉 / マトリクス欠陥 / 電子顕微鏡

研究概要

軽水炉の高経年化に伴う原子炉圧力容器鋼の照射脆化は監視試験片により評価されている。本試験片は無荷重の状態で照射が実施されており、より信頼性の高い脆化予測を実施するには、これらを考慮した脆化モデルを構築する必要がある。本研究では実機により近い照射環境でのマトリクス欠陥形成過程に注目して、応力を負荷した鉄イオン照射中の内部組織及び硬さの変化に注目して、本材料の脆化メカニズムを明らかにする。

研究成果

• [雑誌論文] The microstructure and hardness changes of neutron irradiated weld joint of vanadium alloy (2011)
  • 著者名/発表者名: H.Watanabe, N.Yoshida, T.Nagasaka, Muroga
  • 雑誌名: Journal of Nuclear Materials to be published in
  • 査読あり
• [雑誌論文] Radiation induced hardening of ionirradiated RPV steels (2011)
  • 著者名/発表者名: H.Watanabe, S.Masaki, S.Masubuchi, N.Yoshida, Y. kamada
  • 雑誌名: Journal of Nuclear Materials to be published in
  • 査読あり
• [雑誌論文] 電子線照射下における原子炉圧力容器モデル合金Fe-1.4Mnのその場観察 (2011)
  • 著者名/発表者名: 關人史、鱒渕俊児、渡辺英雄、吉田直亮
  • 雑誌名: 日本金属学会誌 第75巻 ページ: 173-178
  • 査読あり
• [学会発表] The Effects of MN on Microstructure and Hardness in A533B and Model Alloys (2011)
  • 著者名/発表者名: H.Watanabe
  • 学会等名: TMS2011 Annual Meeting & Exhibition
  • 発表場所: San Diego
  • 年月日: 2011-02-28
• [学会発表] 応力下における照射欠陥の蓄積過程 (2011)
  • 著者名/発表者名: 渡辺英雄
  • 学会等名: 各種照射手法に基づくミクロ-マクロ相関
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2011-01-08
• [学会発表] 応力下における原子炉圧力容器モデル合金の損傷形成機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 關人史
  • 学会等名: 日本金属学会147回秋期大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2010-09-26
• [学会発表] タングステン被覆低放射性合金の界面観察とその特性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡辺英雄
  • 学会等名: 原子力学会2010年秋の大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2010-09-17
• [学会発表] 構造材料の照射下での組織・硬さ変化に及ぼす応力の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡辺英雄、關人史、平金晶憲、吉田直亮
  • 学会等名: 第8回核融合エネルギー連合講演会
  • 発表場所: 岐阜県高山市民文化会館
  • 年月日: 2010-06-11
• [備考] ホームページ
  • URL: http://www.riam.kyushu-u.ac.jp/koenezai/index-j.html.