意義・重要性 本研究はインターネットを利用した医療・介護システムを構築することを目的としている。介護の問題は、1.痴呆、2.褥瘡、3.排泄である。研究者研究者は、これまで体動センサによる褥瘡予防に取り組んできた。本研究では引き続き排泄の問題として尿失禁のインターネットでの管理をめざしている。本研究により、自宅での寝たきり老人に対し必要な時に必要なだけの介護を提供することが可能になり、介護の費用および質の向上が期待できる。 研究成果 これまでの研究により、内部にOPアンプおよびA/Dコンバータが組み込まれているRFID(Radio Frequency IDentification、ICタグ)を用い、入力端子にイオン化傾向の異なる二種類の金属を電極として接続し電解質を含む溶液に接すると起電力が生ずることを確認した。ついで紙おむつ内にRFIDおよび二種金属を配置できるように実装が可能なRFIDの実験用基盤を作成し、電極および外部アンテナを接続できるようにした。本年は作成したRFIDの実験用基盤を実際に紙おむつ内にアルミ箔および、炭素繊維とともに配置し、データの収集をおこなった。本研究に使用するRFIDは内部にオペアンプを持つ試作品でアナログ信号を増幅しA/D変換した後外部にその電圧を転送することができるが、外部からの電力がノイズとしてアナログ入力に干渉したため、電極およびアンテナの最適な配置を検討した。またソフトウェアは複数のタグに対応し実用に近いものを作成した。
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