研究分担者 |
藤原 直士 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70181419)
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
弦巻 立 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10345522)
塚田 博子 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (30464019)
田中 裕 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50323978)
吉川 博之 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20547575)
倉田 行伸 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20464018)
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研究概要 |
1.PRIP-1,PRIP-2遺伝子がノックアウトされているダブルノックアウト(DKO)マウスの脊髄後角の免疫組織的分析では、GABAA受容体γ2サブユニットは消失していたが、α1とβ3サブユニットは増加していた。GABAA受容体を活性化すイソフルランのMACはDKOマウスの方が有意に低かった(Student t-test,p<0.001)。これは逃避反射の抑制にはGABA_A受容体γ2サブユニットは影響しないことを示唆する。 2.延髄スライス標本で三叉神経脊髄路核尾側亜核では、GABAA受容体agonistであるmuscimolの潅流はWildとDKOの両方で興奮の伝搬と細胞内カルシウム濃度変化を抑制しなかった。 3.BDNFに浸漬してmuscimolの還流下でtractを電気刺激すると興奮伝搬の領域はmuscimol灌流による影響鵜を受けることが多かった。 以上より、延髄後角におけるGABAA作動性の介在ニューロンは、何らかの刺激により放出されたグリア由来のBDNFがそれらのニューロンを介して興奮伝搬に影響を及ぼしている可能性があると考えられた。
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