研究課題/領域番号 |
20402041
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
白水 繁彦 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (80095942)
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研究分担者 |
中野 克彦 立命館大学, 国際関係学部, 講師 (80449529)
城田 愛 大分県立芸術文化短期大学, 国際文化学科, 講師 (80425389)
野入 直美 琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
李 里花 LEC東京リーガルマインド大学, 総合キャリア学部, 講師 (50468956)
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キーワード | 多文化社会 / ハワイ / 民族祭 / 民族間交流・交渉 / 文化創生 / 変容エージェント / エスニック・アイデンティティ / ローカル化 |
研究概要 |
多民族社会ハワイにおける構成民族間の交流・交渉と文化創生の過程を明らかにするため全員がハワイ(及び比較研究の地域)における調査に従事した。白水は2009年9月と2010年3月にそれぞれ2週間前後ハワイにおいて沖縄系、日系、コリア系そして主流社会の変容エージェント即ち活動家やメディアの送り手の調査を行い、さらに、2009年8月に、ハワイとの比較のために、ロサンジェルスで1週間、沖縄系、日系の活動家の調査を行った。その結果、変容エージェントがどのような生育体験のもとに、どのようなパースペクティブをもってローカル化を含む文化変容の促進に寄与しているかを仮説的に明らかにした。中野は中国系とフィリピン系の民族間関係の研究の為に、ホノルルにおいてハワイ大学や州立の図書館で資料収集をすすめると同時に、フィリピン系のエスニック・リーダーに対し聞き取り調査を行なった。城田は「マウイ・オキナワン・フェスティヴァル」における沖縄系と先住ハワイアン系の文化的アイテムの融合について調査を実施し、マウイ沖縄県人会およびマウイ沖縄文化会館における活動に関するインタビューや写真・文書資料の収集をおこなった。野入は、ハワイ在住経験のあるアメラジアンを対象に、沖縄でライフヒストリー調査を行い、越境と入り込み、家庭における言語・文化とヘゲモニーを中心に、ハワイと沖縄における「ローカルになること」の意味を分析した。また、マウイ島で帰米2世のインタビュー調査を行い、ディアスポラ体験と家族離散のデータを収集した。李はコリア移民の主流社会との関係に注目し、(1)民族祭で表象されたエスニック文化の文化資本化とその背景にある社会上昇志向、(2)コリアンの表象をめぐる歴史的変遷を検討した。現地での調査は、2009年7月に民族祭の調査を、2010年2月に資料収集およびインタビュー調査を行った。
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