研究課題/領域番号 |
20402059
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
嶺井 明子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80209840)
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研究分担者 |
関 啓子 一橋大学, 社会学部, 教授 (20107155)
遠藤 忠 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10104118)
岩崎 正吾 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (30203368)
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キーワード | 中央アジア / 教育 / ポストソ連 |
研究概要 |
本研究は、ソビエト社会主義共和国連邦の消滅(1991年12月)により中央アジアに誕生した新独立国家の教育戦略を総合的に解明し比較研究することを目的とするものである。今年度は3年計画の第1年めであり、まずは各国の教育の現状を把握することを試た。これは、日本の教育学研究においては中央アジア諸国の独立以降の教育に関する研究はほとんどなされていないためである。ウズベキスタン共和国、カザフスタン共和国、キルギス(クルグズ)共和国、タジキスタン共和国の4ヵ国を対象として、教育関係の法令、統計、資料の収集・整理・翻駅に取り組み、各.国1週間程度の現地調査を実施した。調査にあたっては、とりわけ社会主義時代との連続面、非連続面に留意しつつ、教育の政策・理念、制度、教育課程、教員養成など、各国の現状を明らかにするべく努めた。トルクメニスタン共和国は治安等の関係から対象外とした。6月にはまカザフスタン教育科学アカデミー総裁のA.クサイーノブ氏を招聘し、中央アジアの教育全般の教育の現状と課題等について情報交換した。日本比較教育学会第44回大会ではA.クサイーノブ氏を囲むラウンドテーブルを実施した。3月にはロシア連邦と中央アジア諸国の教育協力め状況を調査するためモスクワの関係機関を現地調査し、新しい動きを確認した。これらの成果は『ポストソ連時代における中央アジア諸国の教育戦略に関する総合的比較研究』平成20年度中間報告書(平成21年3月)として刊行した。
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