脳に分布する新規細胞外マトリックス構造の組織化学的解析

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20500314
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 神経解剖学・神経病理学
• 研究機関: 奈良県立医科大学
• 研究代表者: 辰巳 晃子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90208033)
• 研究分担者: 和中 明生 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90210989)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: アストロサイト / コンドロイチン硫酸 / DACS

研究概要

脳に最も多く存在する細胞であるアストロサイトは、多様なサブタイプを持つ不均一な集団である。私達はコンドロイチン硫酸で修飾される新たなサブタイプのアストロサイトを発見し、これをDACS (Dandelion Clock-like Structure)と名付けた。DACSは哺乳類(マウス・ラット・ヒト・ブタ等)の成熟脳では保持されるものの鳥類(アイガモ)では観察されず、脳の高次機能との関連が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Localization of chondroitin sulfate proteo-glycan versican in adult brain with special reference to large projection neurons. (2008)
  • 著者名/発表者名: Horii-Hayashi N, Okuda H, Tatsumi K, Ishizaka S, Yoshikawa M, Wanaka A.
  • 雑誌名: Cell Tissue Res. 334(2) ページ: 163-177
  • 査読あり
• [雑誌論文] DACS, novel matrix structure composed of chondroitin sulfate proteoglycan in the brain. (2007)
  • 著者名/発表者名: Tatsumi K, Hayashi N, Okuda H, Yoshikawa M, Ishizaka S, Miyata S, Manabe T, Wanaka A.
  • 雑誌名: Biochem.Biophis.Res.Commun. 364(2) ページ: 410-415
  • 査読あり
• [学会発表] DACS, a novel matrix structure composed of chondroitin sulfate proteo- glycan in the brain. (2008)
  • 著者名/発表者名: 辰巳晃子、堀井-林謹子、奥田洋明、和中明生
  • 学会等名: 第51回日本神経化学会総会(シンポジウム)
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] DACS, novel matrix structure composed of chondroitin sulfate proteoglycan in the brain. (2008)
  • 著者名/発表者名: 辰巳晃子・林 謹子、奥田洋明、宮田清司、眞部孝幸、和中明生
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 成熟脳の新しい細胞外基質構造DACSについて (2007)
  • 著者名/発表者名: 和中明生、辰巳晃子、堀井-林謹子、奥田洋明
  • 学会等名: 第313回大阪大学神経科学懇話会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20070000
• [備考] ホームページ等