高血圧発症モデルにおける運動の脳神経系への影響に関する研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20500588
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: スポーツ科学
• 研究機関: 川崎医科大学
• 研究代表者: 宮本 修 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00253287)
• 研究分担者: 住谷 和則 香川大学, 医学部, 教務職員 (40294772)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: ダークニューロン / 海馬 / 高血圧発症モデルラット / 運動ストレス / 酸化障害 / エイコサペンタエン酸

研究概要

高血圧発症モデルラット(SHR)を用いて、高強度の運動が脳にどのような影響を与えるかについて検討した。3週間の運動により海馬神経細胞にダークニューロンが出現した。これは脳内に酸化ストレスが生じたためと考えられた。ダークニューロンは正常血圧ラットでは出現せず、SHRはストレスに対して正常動物より脆弱であると思われた。この脳細胞障害は抗酸化作用をもつエイコサペンタエン酸の投与により予防することができた。

研究成果

• [雑誌論文] Anti-oxidative effects of D-allose, a rare sugar, on ischemia-reperfusion damage following focal cerebral ischemia in rat (2011)
  • 著者名/発表者名: Nakamura T, Tanaka S, Hirooka K, Toyoshima T, Kawai N, Tamiya T, Shiraga F, Tokuda M, Keep R, Itano T, Miyamoto O
  • 雑誌名: Neurosci lett Vol.487 ページ: 103-106
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stage- and region-specific cyclooxygenase expression and effects of a selective COX-1 inhibitor in the mouse amygdala kindling model (2009)
  • 著者名/発表者名: Tanaka S, Nakamura T, Sumitani K, Takahashi F, Konishi R, Itano T, Miyamoto O
  • 雑誌名: Neurosci Res Vol.65 ページ: 79-87
  • 査読あり
• [雑誌論文] 運動による脳虚血耐性獲得とその機序の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮本修
  • 雑誌名: 両備てい園記念財団試験研究論叢 Vol.24 ページ: 115-121
• [雑誌論文] 3CB2, a marker of radial glia, expression after experimental intracerebral hemorrhage : role of thrombin (2008)
  • 著者名/発表者名: Nakamura T, Miyamoto O, Toyoshima T, Hirooka K, Kawai N, Shiraga F, Tamiya T, Xi G, Keep R, Itano T
  • 雑誌名: Brain Res Vol.1226 ページ: 156-162
  • 査読あり
• [学会発表] 脳梗塞後の短期間運動が認知機能の回復に及ぼす効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 氷見直之,高橋尚,古我知成,丸山恵美,国安勝司,宮本修
  • 学会等名: 第65回日本体力医学会
  • 発表場所: 市川市
  • 年月日: 2010-09-16
• [学会発表] キンドリングマウスにおけるNG2細胞の形態的変化について (2010)
  • 著者名/発表者名: 板野俊文,中川利孝,田中眞司,中村丈洋,豊島哲彦,宮本修
  • 学会等名: 第87回日本生理学会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 2010-05-20
• [学会発表] マイクロスフェア注入による脳梗塞ラットに対する運動の初期効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 氷見直之、高橋尚、中村恵美、国安勝司、成田和彦、古我知成、宮本修
  • 学会等名: 第87回日本生理学会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 2010-05-19
• [学会発表] マイクロスフェア注入による脳梗塞がトレッドミル走行時の乳酸性閾値に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋尚、氷見直之、国安勝司、宮本修、古我知成
  • 学会等名: 第87回日本生理学会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 2010-05-19
• [学会発表] Stage- and region-specific cyclooxygenase expression and effects of a selective COX-1 inhibitor in the mouse amygdala kindling model (2009)
  • 著者名/発表者名: Miyamoto O, Tanaka S, Nakamura T, Konishi R, Itano T
  • 学会等名: International Congress of Physiological Sciences
  • 発表場所: kyoto
  • 年月日: 2009-08-01
• [学会発表] Delayed protease inhibitor treatment reduces brain damage after intracerebral hemorrhage in rat (2009)
  • 著者名/発表者名: Nakamura T, Okabe N, Lu F, Kuroda Y, Tamiya T, Miyamoto O, Itano T
  • 学会等名: International Congress of Physiological Sciences
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 2009-08-01
• [学会発表] ラット脳出血モデルにおける運動によるプレコンディショニングの効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 住谷和則、中村丈洋、山神眞一、宮本賢作、宮本修
  • 学会等名: 第63回日本体力医学会
  • 発表場所: 別府市
  • 年月日: 2008-09-18