研究概要 |
風水害で被災する樹木の抗力評価と倒壊や破断の機構について実験と現地調査から検討した。室内実験からは低風速時に葉の抗力分担は60%で程度であるが、強風時には枝と葉を加えた樹冠部の抗力が90%程度を分担することになり、倒壊や破断にいたる抗力には樹冠の抗力評価が重要であることを示した。強風で被災した河道内樹木の調査から倒壊は樹齢20年程度のものが多く、破断は樹齢に関係なく発生したことを示した。樹木の引き倒し試験を行い、倒壊モーメントを求め,樹齢と樹形構造の関係を示した。さらに,曲げ試験を実施して生木の曲げ耐力を調べ、モデル解析から倒壊と破断にいたる限界領域を示しその機構を明らかにした。
|