研究課題
基盤研究(C)
ユージーン・オニールの演劇作品に頻出する「母」の主題は、従来自伝的に理解されることが多かったが、実のところそれは、西洋近代の父権文化の中で貶められてきた「母なるもの」復権の主題と分かちがたく結びついている。そのことを代表作『夜への長い旅路』において具体的に検証した論考を発表した。また、『夜への長い旅路』と並ぶオニールの大作『氷屋来たる』においては、「母」なる存在の庇護のない環境に育った主人公ヒッキーの妻殺しの物語を、現代の悲喜劇として簡潔に論じたエッセイを発表した。
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テアトロ 1月号
ページ: 62-63
テアトロ 12月号
Anna Christie
ページ: 83-93