研究概要 |
本研究では,多変量文体分析モデルを近代英語散文のコロケーション分析に応用することにより,通時的視点から近代英語散文におけるgentlemanのコロケーションを調査した。研究基盤となるコーパスとして,19世紀の作家Dickensを核に,18世紀,19世紀の通時コーパスORCHIDS(Osaka Reference Corpus for HIstorical and Diachronic Stylistics:収録語数1400万語超)を編纂した。多変量文体分析モデルを応用することによって,(1)キーワードと共起する多数の語彙項目間の相互関係,(2)キーワードが生起するテクスト間,ジャンル間,時代区分間の相互関係,さらに,(3)共起語とテクスト,ジャンル,時代区分等との相互関係を視覚化し,キーワードのコロケーションを通して近代英語散文の文体変異を俯瞰した。
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