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2010 年度 実績報告書

近代東北の西洋文化受容と国際交流―津軽のメソジスト派宣教活動を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 20520590
研究機関青森中央短期大学

研究代表者

北原 かな子  青森中央短期大学, 看護学科, 教授 (80405943)

キーワード宣教師 / 文化受容 / キリスト教 / 異文化交流 / 西洋文化受容 / 近代史 / 比較文化 / 地域研究
研究概要

本年度は、東北各地で活動した宣教師について、メソジスト派宣教師文書を解読することで、活動内容を項目別に整理した。
また、前年度のアメリカ、インディアナ州グリーンキャッスルのデポー大学資料館(Roy. O. West Library, Archives &Special Collection)における調査で収集した資料の解読を行った。これは明治初期、同大学に留学した学生たちに関わる資料が中心で、調査対象人物たちが所属していたLiterary Society(Platonian Societyおよび、Philological Society)の活動記録、ジョン・イングと彼の教え子である留学生珍田捨己、那須泉が所属したFraternity(Delta Kappa Epsilon Psi Phi Chapter)の直筆資料などである。
以上に加えて、同大学所在地のローカル新聞であるグリーンキャッスルバンナー紙のマイクロフィルムの中から、関係資料を精査する作業を継続的に行った。これらの史料は、明治初期の地方と地方との草の根的な日米交流の姿を明らかにするものと考えている。
渡米調査(イリノイ州ベントンなど)を行った。延期した主な理由は調査先の事情による。その結果、本研究において中心的存在だった宣教師ジョン・イングの直系子孫を見いだすことができ、インタビューも行った。イングは津軽地方の近代化に影響を及ぼした宣教師だが、子孫の存在はこれまで知られていなかったもので、イング晩年の様子も含めて、さまざまな情報を得ることができた。これらの成果は今後、イングの他の史料とあわせて、人物研究を中心とした評伝の形でまとめていきたいと考えている。
また、本年度の調査では、上記のイリノイ州調査の他、プリンストン大学に所蔵されている、アーサー・コリンズ・マックレー関係資料調査も行った。マックレーが1886年に著したA Budget of Letters from Japan : Reminiscences of Work and Travel in Japan, A. C. Armstrong & Son, 1886.に関連する資料を収集した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] アメリカ中西部に残る明治初期津軽との交流の軌跡-デポー大学及びイリノイ州ベントン調査報告2011

    • 著者名/発表者名
      北原かな子
    • 雑誌名

      陸羯南会誌

      巻: 1

  • [学会発表] 津軽の文明開化を考える-イング没後90年によせて2010

    • 著者名/発表者名
      北原かな子
    • 学会等名
      陸羯南会
    • 発表場所
      弘前市立図書館視聴覚室
    • 年月日
      2010-06-20
  • [図書] 「留学生とお雇い外国人」『日本の対外関係7-近代化する日本』(荒野泰典・村井章介・石井正敏編)2012

    • 著者名/発表者名
      北原かな子
    • 総ページ数
      396
    • 出版者
      吉川弘文館
  • [図書] 弘前城築城四百年-城・町・人の歴史万華鏡(長谷川成一監修)2011

    • 著者名/発表者名
      北原かな子(共書)
    • 総ページ数
      286
    • 出版者
      清文堂

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公開日: 2013-06-26  

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