(1)日本文化の流行と韓流を経て、この20年の間にアジアの文化の「地域化(regionalization)」が確実に進行している。 (2)各国間の文化交流・文化変容は、初期の熱狂的な時期を過ぎて、一定のおさまりを見せている。 (3)中国の新中流階層の出現を受けて、中国(特に香港・台湾)や韓国では、中国市場に対する積極的な方策を取り、急速に文化産業の保護・育成に取り組んでいる。 (4)デジタル化、インターネットの発達により、産業構造が大きく変化する一方で、個人レベルの文化交流や文化変容、市場経済に属さない大衆文化の交流が活発化している。
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