研究概要 |
本研究ではEEG/fMRI同時測定に必要な幾つかの実験的技術について検討し,事象関連パラダイムを用いた視覚誘発P300反応を対象とした多角的測定・解析を行った.具体的に独自の刺激提示とfMRIサンプリング時間を補間した測定スキームを考案した.EEGでは潜時280~450ms(P3b潜時帯)において,標準刺激反応より有意に増大した標的刺激反応を観測した.またEEGの時間的情報とfMRIの空間的情報を総合すると,後頭部・視覚野(視覚知覚)→腹側視覚経路(視覚情報処理)+側頭・頭頂連合野(論理思考・既存情報検索)→前頭前野・前頭連合野(注意向け・判断)の遷移・情報処理が推察される.
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